さまざまなウイルスや細菌、病原菌などの外敵から、私たちの体を守っている免疫力。腸内にはその約8割が集中し、腸管免疫と呼ばれる環境を形成しています。そして、数多くの腸内細菌の集まりを腸内細菌叢、腸内フローラと呼び、そのなかでは善玉菌や悪玉菌が互いの均衡を保っています。
腸内環境は、おもに私たちの摂る食事内容によって大きく影響されます。胃でばらばらにされた食物は、さらに腸で栄養分を吸収され、水分や酸素とともに血液を通じて、体のすみずみに運ばれます。このとき、肉や卵、乳製品、砂糖、油脂などの多い食事を摂りすぎると、脂肪などが血管内に取り込まれ血液を汚します。
このようにして血液が汚れると、いわゆるドロドロの血液となり、血行不良を引き起こして新陳代謝を悪くし、冷えの原因となるほか、細胞の老化を早めたり、肌トラブルなど美容にも悪影響を与えることになります。さらには、血管内を狭くして、心疾患の原因となる動脈硬化症の引き金になるなど、健康に重大な悪影響をおよぼすことにもなりかねません。
それでは、腸内環境を整えるためにはどうしたらよいのでしょう?
まずは、野菜など食物繊維の多い食事を多く摂ることが大切です。食物繊維は、腸内の掃除をして便通を良くしてくれるほか、善玉菌のエサにもなります。
そして、いちばんのポイントは、発酵食品をたくさん摂ることです。漬物やみそ汁、納豆など昔ながらの日本食には、善玉菌を増やす乳酸菌や納豆菌などが豊富なことに加え、私たちが生きていくためになくてはならない、「酵素」がたくさん含まれています。
酵素は、すべての生命活動に深く関わっているとても重要な物質です。私たちの体には、消化器をはじめ肝臓、腎臓、肺、筋肉、血液、脳などあらゆる組織に応じて、それぞれに独立した酵素が働いており、その数は現在知られているだけでも3000種類以上あるといわれています。
これまで酵素は、原料であるタンパク質を摂っていれば無尽蔵につくられると考えられてきました。しかし、近年の研究から、その生産量には限界があることがわかってきました。
酵素は、代謝酵素、消化酵素、食物酵素の3つに大きく分けられます。
代謝酵素は、有害物質の除去や免疫力を高めるなどの働きのほか、新陳代謝を高める働きのあることがわかっています。
とくに、女性にとって大切なエストロゲンの生合成に関与して、ホルモンバランスを調整し、更年期障害の改善にも役立つことが認められています
(図版参照)。
消化酵素は食べ物を分解し、食物酵素は文字通り食物に含まれる酵素で、加熱していない生の食べ物や、発酵食品などに多く含まれています。
酵素をつくりだす能力は40代ころから急激に低下して、その減少とともに老化が進むといわれています。また、代謝酵素も消化酵素ももとは同じ酵素からつくられているので、どちらかの酵素が必要以上に多く使われると、もう一方の酵素が足りなくなります。
さらには、食べ過ぎや飲みすぎ、睡眠不足、ストレスなどでも酵素が使われるため、現代人は何かと酵素不足になりがちです。
体内で不足した酵素は、食事で積極的に補ってあげる必要があります。酵素は熱に弱いため生野菜などで摂るのが効果的ですが、必要量を摂るためには相当な量を食べなければならず、現実的ではありません。
そこで酵素不足の解消におすすめしたいのが、何十種類もの植物性食品を発酵・濃縮させた健康食品の活用です。こうした健康食品には、体内の酵素を活性化させる働きがあり、毎日手軽に摂取することができます。
生活習慣を見直すとともに、酵素を上手に摂りいれて、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。
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